妙法蓮華経 随喜功徳品 第十八
爾の時に世尊重ねて此の義を宣べんと欲して偈を説いて言わく
若し人法会に於て是の経典を聞くことを得て
乃至一偈に於ても随喜して他の為に説かん
是の如く展転して教うること第五十に至らん
最後の人の福を獲んこと今当に之を分別すべし
如し大施主あって無量の衆に供給すること
具さに八十歳を満てて意の所欲に随わん
彼の衰老の相の髪白くして面皺み
歯疎き形枯渇せるを見て其の死せんこと久しからじ
我今応当に教えて道果を得せしむべしと念うて
即ち為に方便して涅槃真実の法を説かん
世は皆牢固ならざること水沫泡焔の如し
汝等咸く応当に疾く厭離の心を生ずべし
諸人是の法を聞いて皆阿羅漢を得
六神通三明八解脱を具足せん
最後第五十の一偈を聞いて随喜せん
是の人の福彼れに勝れたること譬喩を為すべからず
是の如く展転して聞く其の福尚を無量なり
何に況んや法会に於て初に聞いて随喜せん者をや
若し一人を勧めて
将引して法華を聴かしむることあって
言わん此の経は深妙なり千万劫にも遇い難しと
即ち教を受けて往いて聴くこと乃至須臾も聞かん
斯の人の福報今当に分別し説くべし
世世に口の患なく歯疎き黄黒ならず
唇厚くケンケツならず悪むべき相あることなけん
舌乾き黒短ならず鼻高修にして且直からん
額広くして平正に面目悉く端厳にして
人に見んと憙わるることを為ん口の気臭穢なくして
優鉢華の香常に其の口より出でん
若し故らに僧坊に詣いて法華経を聴かんと欲して
須臾も聞いて歓喜せん今当に其の福を説くべし
後に天人の中に生れて妙なる象馬車
珍宝の輦輿を得及び天の宮殿に乗ぜん
若し講法の処に於て人を勧めて坐して経を聴かしめん
是の福の因縁をもって釈梵転輪の座を得ん
何に況んや一心に聴き其の義趣を解説し
説の如く修行せんをや其の福限るべからず
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