妙法蓮華経 安楽行品 第十四
我が滅度の後に 仏道を求めん者
安穏にして 斯の経を演説することを 得んと欲せば
応当に是の如き 四法に親近すべし
是の経を読まん者は 常に憂悩なく
又 病痛なく 顔色 鮮白ならん
貧窮 卑賎 醜陋に生れじ
衆生 見んと楽うこと 賢聖を慕うが如くならん
天の諸の童子 以て 給使を為さん
刀杖も加えず 毒も害すること能わじ
若し 人 悪み 罵らば 口 則ち閉塞せん
遊行するに 畏れなきこと 師子王の如く
智慧の光明 日の照すが如くならん
若し 夢の中に於ても 但 妙なる事を見ん
諸の如来の 師子座に坐して
諸の比丘衆に 圍繞せられて 説法したもうを見ん
又 龍神 阿修羅等
数 恒沙の如くにして 恭敬 合掌し
自ら其の身を見るに 而も 為に 法を説くと見ん
又 諸仏の 身相金色にして
無量の光を放って 一切を照し
梵音声を以て 諸法を演説し
仏 四衆の為に 無上の法を説きたもう
身を見るに 中に処して 合掌して 仏を讃じ
法を聞き 歓喜して 供養を為し
陀羅尼を得 不退智を証す
仏 其の心 深く 仏道に入れりと 知しめして
即ち 為に 最正覚を成ずることを授記して
汝 善男子 当に 来世に於て
無量智の 仏の大道を得て
国土厳浄にして 広大なること 比なく
亦 四衆あり 合掌して 法を聴くべしと のたもうを見ん
又 自身 山林の中に在って
善法を修習し 諸の実相を証し
深く 禅定に入って 十方の仏を 見たてまつると見ん
諸仏の身 金色にして 百福の相 荘厳したもう
法を聞いて 人の為に説く 常に 是の好き夢あらん
又 夢むらく 国王と作って 宮殿 眷属
及び 上妙の五欲を捨てて 道場に行詣し
菩提樹下にあって 師子座に処し
道を求むること 七日を過ぎて 諸仏の智を得
無上道を成じ已り 起って法輪を転じ
四衆の為に法を説くこと 千万億劫を経
無漏の妙法を説き 無量の衆生を度して
後に 当に涅槃に入ること 煙尽きて 燈の滅ゆるが如し
若し 後の悪世の中に 是の第一の法を説かば
是の人 大利を得んこと 上の 諸の功徳の如くならん
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